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幸福とは何なのか?

“幸福度ランキング”なるものがありますが、ご存知でしょうか?

 

国連が調査して毎年発表しているらしいですね。2018年に2年連続幸福度ランキング世界1位になったのは、どうやらフィンランドらしいです。(ここ数年、フィンランドの他にもデンマークやノルウェーなど北欧勢が強いのですが・・・)

 

堀内都喜子さん著の『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』という本を読みました。幸福度ランキングの話は、この本からのネタです。

 

冬はマイナス30℃、太陽がほとんど出ない季節が長い寒くて暗い国がなぜ?そう思う方も多いと思います。その他にも、自殺が意外と多いとか、自虐的な人が多いとか、離婚がかなりあるなど・・・。なぜ、そのフィンランドが幸福度が高いのか?

 

フィンランドをよく知るこの著者は言っております。『フィンランドは選択の自由度が高い国。日本でも、お金や適正年齢が合えば、選択肢が多々あるのですが、もしもお金がなかったり、適正年齢でなかったり、結婚していたり、性別によっては選択肢が狭まったり、窮屈に感じたりします。そこのところフィンランドという国は、選択肢が多くあるというよりも、選択を限定する要素が少ない』

  

10年ほど前に設計上で色々と悩むことがあり、“豊かさ”と“ゆとり”という2つの言葉について調べたことがありました。この2つの言葉、似ているように見えるのですが全然違いました。

 

  “豊かさ”  というのは、十分に満ち足りている様

  “ゆとり”  というのは、隙間があって窮屈でないこと

 

だそうです。私の答えは、戦後日本は近代機械文明という豊かさを得ることはできましたが、その反面、家の中にモノが溢れて、自国の長い歴史に裏打ちされたすっきり片付く道具文化というゆとりを失ったのではないか?そう思うんですね。

フィンランドの幸福度が高いのは、フィンランド人は自分の考える最良の人生に向かって必要な選択をして実現していく機会を平等に持っている。つまり、自分らしく生きていく“ゆとり”のある国だってことなんでしょう。

 

この著者のフィンランドの友人は、日本の記者による『なぜあなたの国が幸福度1位になったのか?』との質問に対して、『身近な自然』と答え、記者たちを戸惑わせたらしいのですが・・・。フィンランドでは仕事はほぼ定時の4時に終わり、その後、湖畔や森を散策する“ゆとり”があるそうです。夏休みは1ヶ月あり、自然の中のサマーコテージなどでゆっくり過ごすのだとか。

 

もちろん自然との触れ合いが嫌いな人もいますし、お金に執着する人もいます。しかし、自分の価値観にあって有意義な人生をおくることができるだけの人生の選択肢が限定されていない、窮屈でない。つまり選択肢の“ゆとり”があるってことですね。

 

社会全体を変えていく力はありませんが、家の中の“ゆとり”を作ることは可能。そんな有意義な仕事ができることに感謝の気持ちが絶えない毎日をおくれるのですから、建築屋というのは、本当に幸せな仕事だなぁとつくづく思うのです。

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