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「しきり」の文化論

設計の築山です。今年も氏神様への初詣を済ませたあと、おみくじを引いたのですが「吉」でした。とびきりよい「大吉」でもなく、悪い「凶」でもなく。「吉」は真ん中くらいかなと勝手に思っていますが、どなたか正解を知っている方教えてください。

 さて、今回ご紹介するのは、柏木 博 著 「しきり」の文化論 です。


目次

はじめに

第1章 しきるということ
1.自己と非自己/アイデンティティ
2.自己と他者
3.しきるという思考
4.空間的しきりと時間的しきり
5.社会的しきり

第2章 しきられる世界
1.聖と俗
2.日常と非日常
3.集団によるしきり

第3章 生活の中のしきり
1.住まいのしきり(遮断)の装置
2.汚れのしきり
3.私用と共用によるしきり

第4章 しきりの提案
1.ミース・ファン・デル・ローエによるしきり
2.中廊下式間取りの提案
3.50、60年代のモダンリビングの提案
4.オフィス空間

おわりに

初詣でくぐった「鳥居」は聖と俗をしきる門のようなものであると書かれています。デザインも多様ではあるけれど、柱も横木も直線的な神明系と、笠木と島木が曲線的な明新系とがあると。

 さらに、起源についても諸説あるようで、2本の柱を建てて構築物を作る場合横木を補強すると自然と鳥居の形になる。古く、そうした構築物をつくったところから来たとする説。朝鮮半島において、村の入り口につくられる紅色のフンサルムと呼ばれる門から来た説。インドの門、トラーナからきたという説。また、中国の門柱である華表だという説。804年の「皇大神宮儀式帳」に記述された屋根を葺いていない門が起源とする説。さらに、神社へ参拝する際「通り入る」ので「とりい」だとする説。など、いろいろあります。

 何気なく通り過ぎてしまっているけれども、確かにそこは、聖と俗のしきりとなっているのですね。
 また、玄関にも俗世界からしきる装置としての役割があると考えられるらしいですね。日本人が履物を脱ぐという行為が単にウチに入る時だけでなく、俗世界から離れることを意味する行為と深く結びついているのではないかと思えてくるは、とても興味深いですね。

営業・設計課 築山 大祐

築山 大祐

築山 大祐

新築事業部 営業・設計課

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