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茅葺き民家研究室②

こんにちは。営業設計一課の村上です。前回に引き続き茅葺き民家について書きたいと思います。

さて本日登場の茅葺き民家はこちら!!



はい。とうとう登場しました。これは私が今住んでいる築200年の家です。平成生まれの私ですが、実は茅葺き民家で育ちました。私の家は茅葺きが傷まないようにトタンで保護された状態です。この状態を「缶詰」といったり、「金属葺き」と言ったりします。この中にはまだ茅が残っていて、トタンを取るとこーんな状態に戻ります。


ドン!!



さて、今日はこの茅葺き民家の「開口部」に注目してみたいと思います。


さっそく私の家の開口部の大きさを測ってみると、4間(畳4枚分)もありました。
これはこの時代に建てられた民家の中では、ごく一般的な大きさです。



さて、ではなぜこんなに大きな開口部が必要だったのでしょうか??
私の幼い頃の経験で言うと、この場所には大きく三つの用途がありました。


①庭を眺めながら家族と日向ぼっこをする場所
②ばあちゃんが畑で取ってきた野菜の下処理をする場所
③ご近所さんが集まって世間話をする場所



この大開口は、一昔前の日本人の暮らしになくてはならないものでした。時代は移り代わり、現代の住宅はどんどん窓が小さくなり、外の環境(樹木や風、太陽、ご近所さん)と縁を切っていきました。自然や地域に背を向けて暮らすということがどういう問題を引き起こすのか??皆さんは毎日ニュースを見ておられるので、きっとお解かりかと思います。

今またアウトドアブームが起こり、人々は「自然」や、「つながり」を求めて外へ外へと出て行くようになりました。これは現代社会で失われた我々の「人間性」や「コミュニティー」を自ら回復させようとしているのではないでしょうか?




ヤマヒロの住宅では、昔の民家ほど大きな開口ではありませんが、2間や1間という大きさで窓をつくり、そこにはウッドデッキやお庭もセットで計画してご提案します。


それは現代の家族が失いつつあるものを、修復しようとしているからかも知れません。
皆さんは今家を建てることで、何を得ようとしておられますか?


住宅事業部 営業設計一課 村上裕康

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