リフォーム部の角です。
皆さんは、住宅医(じゅうたくい)の存在をご存知でしょうか。
私もその1人なのですが、、、
今回は、住宅医について、ご紹介いたします。
住宅医とは、「一般社団法人 住宅医協会」が認めた、
建物調査とその改修方法の知識、実践力を備えた建築士のことです。
いわば、住宅のお医者さんです。
全国で110名ほどの住宅医、
「壊して建てる」の大量生産の時代から、
良質な住宅をストックしてくことが重要になった現代、
注目されつつあります。
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住宅医になるには、住宅医協会の開催する「住宅医スクール」を受講します。
この住宅医スクールの講義は、24の講義で構成されており、
建物を診断する際に重要な
①劣化対策
②耐震性能
③温熱・省エネルギー性能
④バリアフリー性能
⑤更新・維持性能
⑥火災時の安全性
について、学んでいきます。
※毎年、各地で開催されていましたが、2021年よりオンライン形式に。
住宅医スクールの修了生が、検定(改修事例の発表)に合格すれば、
住宅医になることができます。
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住宅医の建物調査は、他には無い徹底した調査です。
さきほどの6つの指標を基に、床下や小屋裏など、
住宅のあらゆるところを調査します。
構造材の湿度、床や柱の傾斜を測定したり、
使用している全ての設備機器の品番をチェックしたり、
住宅医含む10数名が調査に参加し、丸1日掛けて取り組みます。
この既存住宅の診断調査を住宅医協会では、「既存ドック」と呼んでいます。
(人間ドックに例えて)
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調査結果は、見やすいレーダーチャートになっています。
他にも、既存建物の詳しい図面が作成され、
既存建物に必要な性能や、その改修方法が明確に分かるようになります。
通常なら工事中に発見するような、目に見えない建物の不具合を
事前に発見し、対処することも可能です。
耐震性能はもちろん、温熱性能も、数字化されており、
改修プランの目安となります。
これから、リノベーションなどの間取り変更を伴う改修をお考えの方はもちろん、
現在、お住まいの家に少し不安がある方にも、
「既存ドック」をぜひご検討ください。
※ヤマヒロでも実践可能です。
また、建築士を目指す、学生さんや新入社員の方も、
住宅医に少しでも興味を持っていただけたら、嬉しいです。
ご興味ある方は、ぜひご覧ください。
一般社団法人 住宅医協会 (sapj.or.jp)
今回、記事を書かせていただきました。
(他の住宅医さんの改修事例もぜひご覧ください。素晴らしい事例がいっぱいです。)
住宅医の改修事例№0117 地域工務店の住宅医の在り方~小規模な案件を丁寧に | 住宅医 (sapj.or.jp)
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