設計の中村です。
対ウッドショックにおける
県産材・国産材を使える設計
第三弾。
前回は、
構造から考えること。
また
構造から考える上で
平面的に構造を把握出来れば
間取りと直結して
構造と間取りの両立
がしやすくなる
という内容でした。
今回は
平面的に構造を把握出来る
実際に行っている
工夫やルールを
ご紹介。
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外周部は、一間ごとに柱を建てる。
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![](https://www.yamahiro.org/wp-content/uploads/2021/07/IMG_2765.jpg)
まず外周部において
一間(いっけん)と呼ばれる単位ごとに
柱を建てていきます。
一間とは
古くから日本で使われてきた
尺貫法における長さの単位で
一般的には
一間=1820mm
になります。
これは
建築家の吉田桂二氏が推奨する
「一間グリッド」と呼ばれる工法で
合理的な架構となり
無駄に大きな材を使用することなく
コストも抑えることができ
間取りと架構の合一化が図れる
とおっしゃられており
参考にさせていただいています。
![](https://www.yamahiro.org/wp-content/uploads/2021/07/10IMG_2822-1-768x512-1.jpg)
ではなぜ
「外周部からなのか?」
我々は
外周だけで
耐力壁と呼ばれる
構造上必要な壁を
しっかり確保すること
つまり
内部には
構造上必要な壁を
極限まで減らすことで
中の間取りの
自由度を上げることが
出来るのです。
考え方としては
「木造ドミノ住宅」
を参考にしています。
ここでは
詳しくは説明しませんのが
ご興味のある方は
検索してみてください。
![](https://www.yamahiro.org/wp-content/uploads/2021/07/6IMG_3766-768x512-1.jpg)
簡単に言うと
構造を
先に考えることで
構造から
中の間取りが
解放され
実は
間取りの可能性が広がる
ということです。
構造から考えると
間取りが不自由になるのでは?
と思いがちですが
実は
その逆なのです。
![](https://www.yamahiro.org/wp-content/uploads/2021/07/12IMG_7894-768x1152-1.jpg)
そして
外周部=窓がつく壁
になりますので
壁や窓のバランスが
きれいに納まったり
内部空間に
安心感やリズム感が生まれたりと
たった
外周部に一間ごとに
柱を建てるだけで
様々なメリットがあります。
![](https://www.yamahiro.org/wp-content/uploads/2021/07/4IMG_2726-768x512-1.jpg)
そうすることで
単なる構造材としてだけでなく
柱も意匠として見せること
つまり
県産材や地域材を使っても
コストを抑えながら
しかも
せっかく使った
県産材や地域材に
意匠的な役割も与える
ことができます。
まずは
外周部に一間ごとに
柱を建てること
です。
次回は
平面的に構造を把握出来る
パート2です。
営業・設計課 中村将之