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ブログ

引き算で考える

設計の中村です。

昨日

ブログにアップした

ルームツアーの撮影をした

お家のご紹介です。

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デザインしない」ことを「デザインする」

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延床面積17坪

御夫婦2人暮らしの平屋で

一見シンプルな

ワンルームのようなお家です。

実はこの

一見シンプルなお家が

一番難しく、一番豊か

だったりします。

昼のLDK
ひとつながりのワンルームでありながら、床の素材や高さの変化で、多様な居場所が連続している


こういった家を設計するとき

非常に大事になってくるのが

デザインしないことを

デザインすることです。

どういうこと???

なのですが


どうしても

注文住宅というフレーズから

自分の好きなように出来る

といったイメージ

(あくまで本質的ではない部分で)

をもたれていたり

設計をしている側も

ついつい肩に力が入りすぎて

使う人のためにはならず

本質的ではないエゴのような表現だったり

余分なものを付け加えてしまったり

してしまいがちです。

この本質的ではない部分によって

そこで生活する時間の質が

限定的なものとなり

損なわれてしまうからです。


夜のLDK
中に入り込むように配置した庭が、室内と一体化し、昼間とは違った表情をのぞかせてくれる。



時間の質と

一言でいっても

春夏秋冬

朝昼晩

その日の天気

さらには

使う人やその人数や心情によっても

変化するものです。

冬の夜
部屋の余分な電気を消し、庭の照明と薪ストーブの火だけで愉しむ。この時、この場所で流れる時間は、とても穏やかで疲れた体をゆっくりと包み込んでくれる。

個人のエゴで

つくられたものは

どうしても

その多様な時間の質に

対応できないものとなり

飽きがきたり

日々の生活や暮らしの幅を

狭めてしまうことになります。

洋服のように

飽きればすぐ買い換えるようなことが

出来ればいいのですが

そうも簡単にいかないのが

住宅なのです。

そういったエゴを

極力排除して

使う素材の種類や色などを

絞り込んでいくことだったり

なるべく最小限のもので

その家を構成していくことなどにより

どんな時でも

何年たっても

常に

その状況に応じて

発見しながら

かつ

楽しみながら

住み続けることの出来る家になります。



その分

細かいディテール部分が

さらに難しくなりますが

それを感じさせないことも

大事だったりします。

腕の見せ所です。

こういったことは

どうしても

生活するまでや

言葉や口からでは

なかなか伝えづらかったりします。

格子を移動させることで、部屋にゆるやかに領域を区切ることができる。



お引き渡しを

させていただいて

約4年経ちますが

Y様と

本気でぶつかりあってた記憶は

今でも鮮明に

脳裏に焼き付いています。

今では

お互い笑い話で楽しい思い出であり

心の底から楽しんで

住んでいただいている姿に

引き算で考えることの重要性

を再認識させていただいた

そんな今回の動画撮影でした。

営業・設計課 中村将之

中村 将之

中村 将之

住宅事業部 営業設計一課 課長

資格:一級建築士

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