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杉の効能

ヤマヒロの新築の商品ネームは“しそう杉の家”と言うのですが、その名の通り地元宍粟市の杉の木を多く使った家。一部、土台や式台、または框など、要所要所には檜や栗なども使いますが、柱・梁・床・天井・枠周りなどの主だったところは杉を使ってます。

 

本日はそんな杉の効能について書いてみます。

 

どんな木も毎年一番外に新しい細胞を一層つけていき、年輪を作っていきますが、杉はこの年輪がクッキリはっきり見えるのが特徴です。

 

年輪をクッキリ見せている赤みがかった線を冬目と言います。これは冬に増えた細胞。冬の寒い中で増えますので、細胞がぎっしり詰まって欅のように硬い。だから、建築用材として強力な性能を持っています。

 

反対に、冬目と冬目の間にある桐のように柔らかい細胞を夏目と言います。これは夏に成長した細胞。夏は成長が早く、空気を多く含んでいるため、多くの効能を持っています。

例えば、防臭効果、湿度調整能力、蓄熱効果、殺菌効果などなど。目に見えない空気質や温湿度の調整能力が、他の木に比べると断然高い!

 

例えば、昔から酒や醤油を熟成させたり作るための大樽は杉でした。手桶や和船、船着場の艀(はしけ)なども杉でしたね。雑菌を繁殖させにくく、水を綺麗に保つようです。

また、奈良東大寺の正倉院宝物殿に収められた織物や書・絵画などの宝物は、千数百年経った今も劣化少なく保存されていルのですが、その理由として私たちが子供の頃に学校で習ったのは、“ヒノキの校倉造りだから”だったのですが、ここ20年言われているのは、“杉で作られた箱に入っていたから”とのこと。どうやら、杉の木が空気中の窒素酸化物を分解するからだとか。

  

このように、欅のように硬い冬目と、様々な効能を持ち桐のように柔らかい夏目が、大きくなった年数の分だけ順々に層をなす杉は、他の木材とは違って粘り強く折れにくい。構造部材として見直されています。

 

 

昔、特に近畿圏では、ヒノキ普請が良いものとされておりました。お寺さんや神社などは今でもヒノキ普請ですね。ヒノキは耐震強度と共に表面の硬さもちょうど良く、加工がしやすい上に、比較的色が白くて地が素直なので、好まれて使われました。

 

それに比べて杉はどうかと言うと、仕上げの枠周りや天井、壁材や下地材には近畿圏でも昔からよく使われておりました。

しかし、まず持って加工がしにくい!なぜなら夏目は柔らかく、冬目は硬すぎる!カンナが良く噛んで刃が欠ける!大工たちが言うには、杉の木をきれいに加工ができて初めて一人前だそうです。

東北や九州、四国などでは、柱や梁として昔から使われていたそうですが、地松の多かった近畿圏では最近まで杉の木は上記のような仕上げ材中心でした。

今は地松がほとんどなくなり、米松などの外材が主流になっていたのですが、杉の粘り強さが構造材として見直され、近畿圏でも多く使われるようになりました。

 

 

私は、ヒノキももちろん好きですが、仕上げ材に多く使うと少し白すぎるような気がします。

 

私の家づくりは、柱や梁が見える真壁作りが多いのでなおのこと。年数が経って、どっしりと飴色に色がついた杉の構造材や仕上げ材。

 

この荒々しくも繊細な木味と、設計チームが練り込んだ細やかなディティールが、私どもの作る味のある播磨の家に、ちょうど良い“オツな仕上げ”になるんです!

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