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すみません、2DKってなんですか?

各地で入学式をむかえていますね。かくいう私の末の娘も本日中学校の入学式で朝からバタバタしておりました。この時期になると、移動に伴い新しい住まいを求める動きが活発になってきます。入学した学校が家から通えない場所にあれば下宿先を探さないといけないし、転勤などで家族全員新居に移るという場合もあるでしょう。また、子供ができて今のアパートでは少し窮屈になってきたなど、家族の変化が起こりやすい時期には、多くの人が住まいについて考える時期でもあります。

そこで、今日ご紹介する1冊は

すみません、2DKってなんですか?

著者 日下部理恵、小林義崇
発行 株式会社サンマーク出版
初版 2021年7月1日

【目次より】
はじめに 家の超・基礎を、住宅のプロ&お金のプロに全部聞きました!
序章  すみません、2DKってなんですか? ――住宅の超・基礎知識
1章  敷金・礼金ってなんですか? ――賃貸についての話
2章  家ってどうやって買うんですか? ――持ち家についての話
2・5章 「住宅ローンを組む」ってどういうこと? ――住宅ローンで家を買う 超基礎
3章  家ってどうやって売るんですか? ――売却についての話
4章  固定資産税ってなんですか? ――家にまつわる税金と特例の話

この本の企画、編集を担当した梅田さんが自らの疑問を住宅の専門家である日下部氏とお金の専門家である小林氏に質問していくというかたちで構成されています。質問者が「住宅・超初心者レベル」なのでどんな人にも当てはまる内容からスタートしています。

たとえば、「ベランダ」と「バルコニー」の違いがわかりますか?

どちらも「住戸から外に張り出しているスペース」ですが、屋根付きが「ベランダ」、屋根なしが「バルコニー」です。こんな良く聞くけど、どういう意味だったかなというような用語の説明も細かにされていますし、住宅は「買うのと借りるのどちらが得なのか」という問題についても考察がなされています。

なかでも、一番オススメしたいポイントは、住宅を売るときの話がかなりのページ数を割いて構成されているところです。この手の家を買いたくなった時用に作られた本は取得する時の話にフォーカスされていて、あまり手放すときのことは書かれていないものが多いので、昨今の情勢の影響なのかなと思います。

昔「住宅双六」というものがあって、スタートが「風呂なし木賃アパート」でゴールが「庭付一戸建て」という世のサラリーマンが夢見た物語を追体験するものでしたが、当たり前のように結婚や出産で家族が増えることが前提となっていましたし、自身も終身雇用で定年後は年金生活を送れるということで成立していました。さすがに、今さらこんな昭和話をされても実感をもって聞くことはできないし、将来に不安しかない現在ではもはや都市伝説に近い話ですね。

今は、「おひとりさま」で住宅購入される方も珍しくないですし、こどもをつくらない夫婦も、きょうだいで購入される方もいらっしゃいます。

そうなると、以前は自身が取得した住宅は不動産として、こどもが遺産相続で引き継ぐことが前提となっていた昭和話は成立しなくなってきています。そもそも相続人がいようとも、なぜ相続してもらえると思っているのでしょうか?資産になると信じて手にしたものが、ある日突然、負動産になっているということはもうすでに現在進行形の問題として顕在化してきています。

これからは、「売る」ときのことを考慮した購入計画が必要になっている気がします。

いろいろな住宅事情を網羅した、手軽に読めて、しっかり為になる良書ですので、ご一読おすすめします。


住宅事業部 営業設計1課 築山






築山 大祐

築山 大祐

住宅事業部 営業設計一課

資格:2級建築士

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