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住宅の寿命 4

設計の築山です。
家を建てられるお客様から、時々質問が出るのが、「なるべくメンテナンスがかからない家にするにはどうすればいいのか?」というものです。家づくりを担う身としては、このような質問に対しての答えを考えることはとても重要で、これからのベーシックハウスの本質を捉えてゆくことにつながると思います。


堀部安嗣氏の著書、住まいの基本を考えるの中に住宅の寿命について書かれたコラムがありましたのでそちらをご紹介します。

六つのS層

六つのS層とは、アメリカの作家スチュアート・ブランドが著書How Buildings Learn(建築はいかにして学ぶか)の中で、建築は六つのSの層で出来ていると言っています。それをわかりやすく表した図が上にあげたものになります。

図で示された線に太さの違いが見て取れると思いますが、これは更新の速度すなわち、寿命を表しています。太いものから順に

SITE(敷地)
STRUCTURE(構造)
SKIN(外装)
SERVICES(設備)
SPACE PLAN(空間設計)
STUFF(家具調度)

つまり、住宅は層によって寿命や更新速度が違うので、その寿命を一概に言うことはできないのです。けれどもその層と役割と速度の違いを認識することは住宅の成り立ちや寿命を考えることにつながると思います。現代の日本の住宅事情と照らし合わせて、順番に六つのSについて説明していきます。


SERVICES(設備)

設備は、住宅の内臓や血管にあたるところで、給湯器、空調機、給排水、電気通信設備などを指します。太陽光発電パネルや蓄電池システムもこの層に入るでしょう。これらは、7~25年の間で取り換えたりメンテナンスしたりして更新してゆかなければならないところです。特に技術の日進月歩は目覚ましく、空調機や給湯器は新しくなるたび燃費や性能が進化してゆきます。つまりこれらは一生ものと考えずに更新を前提にし、あらかじめ取替やすいように、メンテナンスがしやすいように計画することが大切です。

住宅事業部 営業設計1課 築山

築山 大祐

築山 大祐

住宅事業部 営業設計一課

資格:2級建築士

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