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「ウッドマイレージ」の考え方

総務の小林です。
今日も私の徒然ブログにお付き合い頂き有難うございます。
今回はウッドマイレージについて少し書きたいと思います。
ところで皆さんは「ウッドマイレージ」って言葉、聞かれたことありますか?

ウッドマイレージとは環境用語で、辞書では『木材の量と木材の産地と消費地までの輸送距離を乗じたもの』と訳されています。
主には環境負荷を表す数値的な指標として使われ、木材の輸入量が多いほど、また輸送距離が長いほど、燃料の消費量は大きくなるため、環境への負荷も大きくなるという計算になります。

私たちが年間消費する木材量は、木造住宅や木製品に加え、木材チップを原料とする紙などを合わせると、一人当たり約1㎥の木材を消費しています。

その原料である木材は以前のブログでも書きましたが、日本は身近にたくさんの木材があるにもかかわらず、その6割以上を輸入しています。
輸入木材は世界中のあらゆるところから運ばれているため、木材量に輸送距離を掛け合わせた「ウッドマイレージ」は、米国の約5倍、ドイツの約22倍にもなり、日本の特異な木材貿易の実態を示しています。

木材そのものは環境負荷の小さい建築材料なのですが、遠方国から運ばれてくる木材はその輸送過程に置いて莫大なCO2を排出しています。
様々な国から運ばれる際のCO2排出量は木材製造時のCO2排出量の約2~5倍にもなると言われています。
全て欧州材と全て地域材(150kmと仮定)を使用した木造住宅では、ガソリンに換算すれば約2700㍑分の消費エネルギーの差が出るそうです。

違法伐採問題も叫ばれる中、自国の森林資源ではなく、諸外国の森林資源に頼る私たちの木材消費の国際的責任は小さくありません。
その意味でも、もっと身近にある森林資源を見直し、地域の木材利用へシフトすることは大切なことと言えるでしょう。

総務部 小林孝弘

小林 孝弘

小林 孝弘

総務部 部長

資格:二級建築士

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