こんにちは、設計の玉中です。
新しい補助金の情報が発表されましたので、速報としてお知らせします！
発表された補助金は今年度行っていた『住宅省エネ2023キャンペーン』の続編となるもので、
≪住宅省エネ2024キャンペーン≫です。
今年度と同じく国交省・経産省・環境省の三省合同で行われるようで、省エネ住宅の新築・住宅の省エネリフォームを支援する「質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援（仮称）」等を創設するとされています。
細かい内容はまだ分かりませんが、補助の条件が厳しくなるようです。
1.高い性能を持つ住宅の新築
新築用の『こどもエコすまい』の後継として設定されるようで、
〇 高い省エネ性能を有する新築住宅（長期優良住宅、ZEH住宅）の取得に対して支援。
〇 子育て世帯・若者夫婦世帯を対象とし、長期優良住宅の場合は100万円／戸、ZEH住宅の場合は80万円／戸の補助金を交付。
とのことです。
『こどもエコすまい』は「ZEH基準の断熱・省エネの住宅」で100万円/戸の補助でしたので、構造や更新性を条件に加えた長期優良住宅で100万円ということで条件が厳しくなっています。
80万円/戸の補助金も「ZEH基準住宅」なら太陽光発電等の創電は不要ですが「ZEH住宅」の場合は必須となりますので、要領が公開されるまでは注視すべきでしょう。
2.高断熱窓の設置＜断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業＞
『先進的窓リノベ』は少し前から予算を付けて継続する見込みだとの情報が入っていたのですが、これが正式に決まったようです。
〇 高断熱窓（熱貫流率Uw1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるもの等、一定の基準を満たすもの）への断熱改修工事に対して支援。
〇 工事内容に応じて定額を交付。（補助率1/2相当等。１戸あたり最大200万円。）
となっていますので、性能面の条件は今年度の『先進的窓リノベ』と同じですね。
しかし、定額となっている「1窓当たり補助金額」は下がるという話が耳に届いています。
また、『窓リノベ』の後継なのでリフォーム工事のみが対象になると思われます。
詳細の発表を待ちたいところです。
3.高効率給湯器の設置 ＜高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金＞
こちらは『給湯省エネ』の後継となっており、
〇 一定の基準を満たした高効率給湯器を導入する場合、機器・性能ごとに設けられた定額を支援。
〇 寒冷地において高額な電気代の要因となっている設備（蓄熱暖房機や電気温水器）を一新するため、高効率給湯器の導入とあわせて、こうした設備を撤去する場合には、加算補助
と発表されています。
補助金額は
高効率なエコキュートの場合で10万円/台
電気とガスのハイブリッド給湯器は13万円/台
家庭用燃料電池（エネファーム）は20万円/台
追加措置として
古い蓄熱暖房機（電気でレンガを温め、放熱して部屋を暖める器具）の撤去で＋10万円/台
古い電気温水器の撤去で＋5万円/台
となっています。
4.開口部・躯体等の省エネ改修工事 ＜質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援（仮称）＞
『こどもエコすまい』のリフォーム工事向けの後継内容だと思われるもので、
〇 住宅の開口部・壁等に対する一定の断熱改修やエコ住宅設備の設置等の省エネリフォームを行う場合に工事内容に応じた定額を支援。
〇 それぞれ以下のとおり支援（いずれも[2]との合計）
1)）子育て世帯又は若者夫婦世帯の場合
・既存住宅の購入を伴う場合は最大60万円／戸
・長期優良リフォームの場合は最大45万円／戸
・上記以外のリフォームを行う場合は最大30万円／戸
2)）その他の世帯の場合
・長期優良リフォームの場合は最大30万円／戸
・上記以外のリフォームを行う場合は最大20万円／戸
〇 住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修、空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等を行う場合に工事内容に応じた定額を支援（[1]１）～４）のいずれかの工事を行った場合に限る）。
と記載されています。
発表情報を見た限りでは対象となる工事は変わっていないようですが、
『こどもエコすまい』は子育て世帯・若者夫婦世帯のリフォームで最大45万円/戸だったので、
その上限が30万円と下がり、同じ45万円上限の条件が長期優良リフォームに引き上げられています。
同様に、その他の世帯のリフォームを行う場合の上限も30万円/戸から20万円/戸に下がり、
上限30万円の条件が長期優良リフォームとなっています。
速報は各省庁HPのほか、
『住宅省エネ2023キャンペーン』公式HP内にも概要ページが作られています。
気になる方も多いと思いますが、まだ昨日公表されたばかりの速報です。
首を長くして追加情報を待ちましょう！
※重要※令和5年度補正予算案に「住宅省エネ2024キャンペーン」の各事業が盛り込まれました。｜住宅省エネ2023キャンペーン【公式】 (mlit.go.jp)
ところで、1つ忘れてはいけないことがあります。
『こどもエコすまい』は予算が無くなりましたが、
『先進的窓リノベ』と『給湯省エネ』は現在（2023年度）も絶賛申請受付中です。
12月末までの交付申請（＝完工）という期限はありますが、
間に合うのであれば貰える補助額が下がる可能性のある2024年度を待つよりも
≪今≫
工事をした方がお得かもしれません。
是非リフォーム事業部の担当者やお近くの営業所にお問い合わせください。
住宅事業部 実施積算課 玉中健太
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