
「切妻(きりづま)屋根」の「妻を切る」という表記は、物騒な響きに聞こえるかもしれませんが、その語源には合理的な理由があります。
なぜ「妻を切る」のか?
「切妻」の「妻」は、建物の側面、特に屋根の棟(一番高い水平部分)に対して直角に位置する壁面や端の部分を指します。いわば建物の「端(つま)」や「袖」という意味合いです。
切妻屋根は、この「妻」にあたる部分で屋根が切り取られたような形をしているため、「切妻」と名付けられました。開いた本を逆さまにしたようなシンプルな形状で、屋根の頂点から両側に傾斜した2つの屋根面が特徴です。この形状では、建物の長手方向に対して短い方の側面が三角形の壁面になりますが、この部分が「妻壁(つまかべ)」や単に「妻」と呼ばれます。
つまり、「妻を切る」という表現は、配偶者を「切る」という意味ではなく、建物の端である「妻」の部分で屋根の形状が切り取られていることに由来しているのです。


「妻」の語源
「妻」という言葉には、現代で言う配偶者(奥さん)という意味以外にも、古くから**「端(はし)」や「末端(まったん)」、あるいは「袖(そで)」や「脇(わき)」**といった意味合いがあります。
例えば、
- 着物の褄(つま): 着物の裾の端の部分。
- 刺身のツマ: 刺身に添えられる大根や大葉などの添え物のこと。これも「端に添えられるもの」という意味合いから来ています。
このように、「妻」という言葉は、古くから物や場所の端や脇を指す言葉として使われてきました。
したがって、建物の「妻」も、屋根の棟に対して横方向の端に位置する部分を指す言葉として使われ、「切妻屋根」の名称に繋がったと考えられます。

ヤマヒロ新築事業部企画設計課築山大祐
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