こんにちは、管理課の玉中です。
先日、お引き渡しを目前にした『板土間リビング』の気密測定を行いました。

この3~5年でよく聞くようになった『C値(シーち)』という数値。
断熱性能を表す『UA値(ユーエーち)』や日射遮蔽を表す『ηAC値(イータエーシーち)』などと並んで建物の性能を表す数値の1つで、建物の気密性に関するものです。
簡単に言うとC値が小さいほど「余計な隙間がなくて気密性が高い建物」ということになります。
住宅で言えば気密性が高い建物の方がエアコンの効きが良くて省エネ効果を見込めたり、家の中で発生した湿気が床下や壁の中で結露を起こしてカビの原因になるのを防ぎやすかったりします。

計算式は「建物全体にある隙間面積(cm2)」÷「建物の延床面積(m2)」で求めます。
例えば延床面積32坪(約106m2)の場合、
C値が2.0なら隙間面積は212cm2(はがき約1.4枚相当)、
C値が1.0なら隙間面積は106cm2(はがき約0.7枚相当)です。
一般にC値=1.0以下なら高気密住宅と言われます。
C値=0.6程度など、より高気密な住宅であることをウリにしている会社さんもありますが、山弘ではC値=1.0前後を標準としています。
『第三種換気』と呼ばれる住宅だと最もポピュラーな換気設備計画は、トイレなどの換気扇から家の中の汚れた空気を外に出し、居間や寝室などの給気口から新鮮な外気を取り込む方法です。
この『第三種換気』は汚れた空気を排出することに優れているので室内の空気をキレイに保つのに長けているのですが、機械を用いる「外へ出す力」の方が「外気を取り込む力」よりも強くなりやすく、高気密すぎると家の中が負圧になりすぎます。これは一時的とは言え屋外に比べて家の中の空気が少ない状態になることで、玄関ドアなどの開き戸が動きにくくなったりする場合があります。
また、低気圧が接近してきて偏頭痛を引き起こすのと同じような状態になるので、私もそうなのですが人によっては辛い思いをします。
そのため、C値=1.0前後が高気密でありながら負圧になり過ぎないバランスと考えています。
必ず必要な屋根合板や壁面材の隙間などは気密テープなどで処理し、基礎と土台の間には気密パッキンを使用。基礎を貫通する給排水管やガス管などがあれば穴を埋めるために発泡ウレタンを吹き付けます。

その上で山弘の新築住宅は全棟計測を行っています。
巨大換気扇のようなものを窓に設置し、パネルやテープで隙間を残さないようにします。
この時、気温や屋外の風の強さなどによる補正係数を確認するためのセンサーも設置しています。
特に外の風が強すぎる時は正確な測定が出来ないので、チェックが欠かせません。

JIS規格で定められている基準に合わせて換気扇やレンジフードなども目張りしていきます。
同時に窓やドアの施錠忘れがないかも1つずつ確認します。

目張りが終わったら測定開始前にファンを回すだけの空運転をして、目張りに隙間が残っていないかをチェックしてから測定を開始します。
1件1件キッチリと行うことがお客さんへの安心に繋がると信じて、かかさず計測しています。
新築事業部 管理設計 玉中健太
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