
飲む点滴から生まれた奇妙な名前の秘密
みなさんは「ポカリスエット」を飲んだことはありますか?おそらくほとんどの人が、一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。運動後や風邪をひいた時など、私たちの生活に深く根付いている国民的飲料です。
しかし、冷静に考えると少し不思議な名前だと思いませんか?「ポカリ」という響きもユニークですが、なぜ「スエット(汗)」という言葉が入っているのでしょうか?
「汗」という言葉には、あまり良いイメージがないかもしれません。しかし、この奇妙な名前の裏には、開発者が込めた驚くべきアイデアと、熱い想いが隠されていました。今回は、ポカリスエットの名前の由来と誕生秘話に迫ります。
開発のきっかけは、メキシコ出張での「点滴」だった
ポカリスエットが生まれるきっかけは、1970年代にまでさかのぼります。
大塚製薬の当時の開発担当者は、海外出張先のメキシコで、現地の人が胃腸を壊して点滴を受けている光景を目にしました。その点滴袋をじっと見ていた彼は、あるひらめきを得ます。
「点滴を、飲むように手軽に摂取できる飲料は作れないだろうか?」
これが、ポカリスエットの原点です。人間の体の水分とイオンは、汗をかくと失われます。この失われた成分を効率よく補給するには、点滴のように成分を調整した飲み物が必要だと考えたのです。
当時の日本では、今のような「スポーツドリンク」というジャンルは存在しませんでした。まったく新しい概念の飲料を開発する挑戦が、ここから始まったのです。
開発者のユーモアとコンセプトを込めたネーミング
そして、いよいよ名前を考える段階に入ります。開発チームは、この新しい飲み物にふさわしい名前を模索しました。
- 「ポカリ」: 開発者が考えた造語です。「青空」や「ぽかぽか」と響きが似ていて、軽快でゴロが良いことから採用されました。
- 「スエット」: これこそが、商品の本質を表現する核となる部分です。「汗で失われた水分とイオンを補給する」というコンセプトを、ストレートに表現するためにあえて「スエット(汗)」という言葉を使いました。
実は、この「汗」という言葉を商品名に入れることには、社内で大きな反対があったそうです。「汗」という言葉が持つネガティブなイメージが、消費者に受け入れられないのではないかという懸念があったからです。
しかし、開発チームは譲りませんでした。商品の価値を最も分かりやすく伝えるには、この名前しかない。そう信じて、最終的に「ポカリスエット」という名前に決定したのです
発売当初の苦戦と、今も続く開発者の想い
ポカリスエットは、発売当初から順風満帆だったわけではありませんでした。
聞き慣れない「汗」という言葉が入った商品名や、独特な味はなかなか受け入れられませんでした。しかし、開発チームは「汗をかいたときに飲むもの」というコンセプトを地道に伝え続けます。
やがて、その価値が少しずつ浸透し、今では夏場の熱中症対策やスポーツ時の水分補給に欠かせない存在となりました。
**「飲む点滴」**というひらめきから生まれたポカリスエット。その奇妙な名前の裏には、人々の健康を想う開発者の熱い情熱と、商品の本質を貫く強い意志があったのです。
これからも私たちは、何気なくポカリスエットを手に取るかもしれません。そのとき、この誕生秘話を思い出していただけたら嬉しいです。
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ヤマヒロ新築事業部企画設計課 築山大祐
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